徳仙丈山

 延々と南北に延び準平原とも呼ばれる北上山地。宮城県まで南下すると500m前後にまで標高が下がります。徳仙丈山はその宮城、岩手の県境付近で気仙沼市と本吉町(現・気仙沼市本吉町)にまたがっている、この地域第2の高峰です。東日本大震災による地殻変動で、旧来の標高から1m低くなり、現在の標高は710mになりました。

 ツツジの山として知られ、全山がレンゲツツジとヤマツツジに覆われています。ツツジの開花する5月中旬から6月上旬にかけては山頂付近が真紅に染まり、樹木の新緑と織りなす色彩の美しさを堪能させてくれることで有名です。

 気仙沼側、本吉側とも車止めから30分程度で山頂に立てるほど気軽に楽しめる山ですが、頂上からの気仙沼湾や大島、そして室根山なども展望できる素晴らしい眺望は実に本格的です。

 旧気仙沼高等学校山岳部にとって最も身近な山であり、黒森山荘はホームグラウンドでした。

参考=YAMAKEI ONLINE